いつのまに

朝、目が覚めたら、大雨だった。 フレンチトーストを作って、コーヒーを飲んで しばらくしたら、主人がどこからともなく戻ってきた。 出かけたことすら気づかなかった。 9時30分ごろのことである。 「あんたいったいどこいってたん?」 「散歩」 「この大雨で?」 「車、乗ってたし」 「そんなん散歩いわへんやん」 「なんでもいい、俺は寝る」 5分くらい寝てからまた置きだしてきて そばを食べるといって、まず、つゆを作りはじめた。 コンビニにおにぎりを買いに行ってくる間に、そばを茹でておいてくれと頼まれたので、 沸騰してからそばを入れた。 茹で時間を知るために、タイマー代わりにオープントースターを使い、4分にセットした。 4分後、なんか焦げ臭いなあ、と思ってトースターの中を見ると 黒焦げの食パンを二枚発見した。 「誰や、いつのまにパン入れてたん、知らんと回してしもたがな。さっさととらんから。」 何も知らずに一度焼いたパンをさらに4分焼いてしまったのだった。

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